統一地方選挙の後半戦となる市長選挙が16日に告示されました。このうち南アルプス市長選は現職と元県議の政治経験を積んだ候補同士の一騎打ちとなっています。

南アルプス市長選に立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で新人の桜本広樹さんと現職の金丸一元さんです。
芹沢年延記者:
現市政の継続か転換か、そしてコストコができた後のまちづくりは? 現職と元県議による激しい選挙戦が予想されています。
前の県議会議長で県議を3期務めた桜本さん。

桜本広樹さん(無所属・新):
即断即決、現場主義という事で できるものはすぐやる。皆様方とご一緒に戦い抜いていきたいと思います。
2期8年市長を務め3期目の当選を目指す金丸さん。

金丸一元さん(無所属・現):
継続の力というのは非常に重要なのかなと。やっと実ってきたのかなという認識は持っております。

今回の市長選で両候補が掲げるのは完熟農園の跡地に来年オープンする予定の大型量販店コストコ周辺の「将来像」です。
新人の桜本さんはコストコ周辺の渋滞対策とともにアウトレットモールの誘致などの相乗効果で周辺地域の振興などを訴えています。
桜本さん:
私自身が先頭に立ってアメリカの本社にあるコストコに対して正面堂々と向き合いながら地域の皆様に還元できるような、そういった契約を私は結んでいきたいと思っています。
現職の金丸さんはコストコなどの誘致実現を実績として掲げ、コストコ建設予定地北側にある土地利用の推進や交通機能の構築などを訴えています。
金丸さん:
環状線を挟んだ北側の60ha、これをどういう風に開発するか。これがまさに南アルプス市の未来の命運をかけた事業になると思います。しっかり道筋をつけていきたい。
1月の知事選では両候補とも長崎知事を支援しましたが、今回の市長選では桜本さんを自民党県連が推薦し、金丸さんを南アルプス市選出の久保田松幸県議が支援しています。
4年前の前回の市長選では協力関係にあった2人が対決することとなり、支持層が入り乱れた構図となっています。
コストコを意識した市の将来像とともに子育てや福祉などでも論戦が交わされる見通しで現市政の継続か転換かが大きな争点となっています。

南アルプス市長選の投票と開票は4月23日です。