レコード生産が10年で13倍に増加…背景に“海外勢”の動き
来場者
「レコードは生に近い。CDは何か作っている感じがする。レコードは肌で聞ける。体全身で聞ける。レコードは小学校6年から聞いている」「23歳です。CDはデータにできるが、レコードはそれでしかない。ジャケがでかいのもいい」
一般社団法人日本レコード協会によりますと、アナログレコードの生産実績は2010年の17万枚から去年は213万枚超え。そのうち3分の2の140万枚は邦楽レコードです。この現象について、主催者を代表して金沢で中古盤などのレコードを扱う中村政利さんに話を聞きました。

レコード・ジャングル 中村政利さん
「僕らも肌の実感として増えている感覚がある。2010年くらいが、僕らの同級生はみんなきつかったねと話していた。」
アナログレコードの生産金額も2015年の10倍強という数字もあります。

レコード・ジャングル 中村政利さん
「国民一人あたりは30円くらいですから、大したことないですね。しかし僕は40年間この仕事をやってきましたけど、今ほど、こういう世代だからこんな物が欲しいというのが特定できないですね。若い人が戦前の昭和歌謡曲が好きだとか、変な現象が起きているくらいです」
外国の人が邦盤を買っているそうだが?

レコード・ジャングル 中村政利さん
「シティポップブームと言って、外国の方が日本のちょっとおしゃれな、70年代から80年代にかけてのポップスが大好きみたいで。彼らは発見したんですね。日本にはこんなお宝があったと。2000年代になって発見して、それに触発されて日本人も、俺たちはこんないいものを持っていたのかと気が付いた。そんな感じがします。」
北陸音盤祭は、16日まで午前11時から、金沢市香林坊県教育会館にて入場無料で開催しています。