“18歳未満お断り”ラーメン店 きっかけは“代表待ち”

山内キャスター:
次に紹介するのは福岡・八女市にある「あなたの心を鷲掴み」というお店です。一番人気はたっぷりの豚骨を使った「鷲掴みとんこつ(900円)」です。
店主の三浦隆寛さんは、おととし秋ごろから「18歳未満 入店お断り」という18禁のお店にしました。目的は“代表待ち”撲滅ということです。お店で行列に並ぶときに、いわゆる代表待ちをする方が多かったそうなんです。みんなが並ぶのではなく、1人の人が代表で並んで後から「僕5人です」とずらずら連れがきてしまったそうです。

店主の三浦さんによりますと「このあたりは行列に並ぶ習慣がなく“代表待ち”を毎日注意するような日々が続いた」。それで18禁にしたそうです。でも考えてみると、それなら“代表待ち禁止”にすればいいのになぜ“18禁”なのでしょうか。
店主の三浦さんによりますと、お客さん同士でこんなトラブルが。
お客さん「代表待ちやめて」
代表待ちしているお客さん「小さい子どもまで並ばせるのか!」
実はぞろぞろとやってくる子どもは中高生が多かったそうです。そうなるとまたここでいざこざが起きる。そのクレームを対処する店主のお母さんや妹さんにまで暴言を吐くこともあり、もう18歳以下は入店禁止にしようとなりました。
井上キャスター:
店側は相当、覚悟がいることだったと思います。何も提示しないで「お子さんちょっと困ります」というのではなく、「うちはこういった方針です」というメッセージを出すことを私はポジティブに受け止めたいと思います。
宋美玄さん:
そうですね。でも“代表待ち”が困るなら、例えば入口に名前と人数を書いてもらえばいいかなと思います。うちの子はラーメン好きだから18禁はちょっと困るかな。
山内キャスター:
実はその記名式もやりましたし、代表待ち禁止をやっても、トラブルはおさまらず、18禁にしたそうです。

いろいろ反対のご意見もあったそうです。
「1人 並んでいれば十分だろ!」
「子どもだって食べる権利がある!」
苦渋の決断でしたが店主の三浦さんは「先月初めて『代表待ちゼロ』『暴言ゼロ』になって、今日も行列ができてありがたいです」とおっしゃっていました。
日比キャスター:
このルールが徹底されるようになれば、もしかしたら「お子さん また来てください」という流れになるかもしれないですね。
宋美玄さん:
そうですね。みんながマナーを守るのが先ですよね。
日比キャスター:
接客はコミュニケーションですからね。一方通行では駄目ですよね。














