岡山空港発着の台北線が3年ぶりに運航を再開するなど、今後インバウンド需要の高まりが期待されています。そんな中、津山市に新たに外資系のホテルがオープンしました。このホテルには「地域活性化に貢献」するための様々な仕掛けがありました。

(テープカット)


津山市の国道181号沿いにオープンした「フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山津山」です。世界的なホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」が岡山県北・津山の地を選んだのには理由がありました。


(マリオット・インターナショナル カール・ハドソンさん)「津山には江戸から続く深い伝統や、そずり鍋のようなユニークな食文化など、素晴らしい魅力がある」

コンセプトは「未知なるニッポンをクエストしよう」…宿泊による地方創生を掲げたホテルなのです。

1泊1万4520円からと価格を抑えました。その理由は、長期滞在をしてもらい、津山をじっくりと探索してもらうため。そして、このホテルの最大の特長は・・・。

(平松咲季記者)「こちらのホテルにはレストランがありません。隣接する道の駅などを最大限活用してもらうことが狙いです」



ホテルは“ガンダム像”でお馴染みの「道の駅・久米の里」がすぐ向かいに。宿泊客に、道の駅や地元の飲食店で食事をしてもらうことで、地域活性化に貢献しようというのです。

(マリオット・インターナショナル カール・ハドソンさん)「私たちは、満足いただけるよう宿泊客をもてなします」


「そして道の駅では食事を楽しんでいただく」

マリオットインターナショナルは、2020年から全国の道の駅周辺にこのようなホテルを20軒以上開業しています。


岡山県では、去年、真庭市の蒜山高原にオープンしたホテルに続いて2軒目です。

(谷口圭三津山市長)「おいでくださったみなさまに楽しんでいただく。また楽しんでいただくだけではなくしっかりと情報発信していく。そういった拠点になればと思います」

「マリオット」というブランドで外国人観光客の呼び込みも期待されている新たなホテル。今後、津山市の観光産業への大きな波及効果が期待されています。

(スタジオ)
このホテルの従業員10人のうち岡山出身者が5人。津山出身者が4人。地元の雇用増加にも貢献し、Uターンの促進などもつなげたいそうです。
また、マリオット・インターナショナルが運営するホテルチェーンの会員「マリオットボンヴォイ」は世界におよそ1億7千万人。カールハドソンさんは「外国人観光客が行きたい国の一位が日本」とも話していて、日本の観光産業の掘り起こしに大きなビジネスチャンスを感じているようです。