怪しい電話はそばにいる人に確認するなど“ワンクッション”

ホラン千秋キャスター:
さまざまな特殊詐欺がある中で、「これは特殊詐欺の手口だから気をつけなきゃ」とわかっていても、いざ当事者になると「急いでやらなきゃ」と焦ってしまって、巻き込まれてしまうという人も多いですよね。

スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京さん:
老若男女どんな人でも、パッと行動しなきゃいけないときに使う脳みそというのがあって、それが怖い・危機と感じたとき、何か脅威を感じたときというのは、あまりゆっくり考えないようにできているのが人間だそうです。

だからこそ騙されやすいのではなく、危機を感じたら私たちは「急いでやらなきゃ」となっちゃうんだということを知っておけば、逆に「騙されないようにしよう」ではなくて、怪しい電話があったらまず、「誰々さんに電話をしよう」「そもそも電話を出られない状態にしよう」など、慌てたらちゃんとした思考ができないということを知っておくのが大事ですよね。

ホランキャスター:
勝手がわからないことや、自分の生活の中で新しいものが入ってきたときに、言われるがままにやるのではなくて、ちょっとそばにいる人に聞いてみるとか、友達・家族に聞いてみるというワンクッションあるだけで気付けるチャンスになるかもしれないですよね。

田中ウルヴェ京さん:
本当にワンクッションが必要ですよね。「ちょっと後でかけ直します」「もう一度確認します」というひと手間があるだけで、全然違う経路に自分たちの思考はなるそうなので、慌てさせるということが、そもそも騙しの手口だと知っておくことが大事ですよね。

特殊詐欺の対策は「金銭を要求時に“電子マネー”は全部詐欺」

井上キャスター:
逆手にとっていかに危機感を煽るか。これこそ犯罪者が考えることです。

元埼玉県警・捜査一課の刑事 佐々木成三さんに対策を聞きました。
「料金など、金銭を要求時に“電子マネー”は全部詐欺」
「特殊詐欺にもトレンドがある。警察の発信する最新情報を日頃からチェックすることが大切」

ホランキャスター:
知らない人から電話がかかってくるパターンもあれば、例えば友人のメールアドレスが乗っ取られてしまって、メールなどで自分宛に「ちょっとお金が足りないから電子マネーなどで振り込んで」と言われて「助けてあげなきゃ」という気持ちにさせるというパターンもありますので、注意が必要ですね。

田中ウルヴェ京さん:
あとは急にサイレンが鳴るメールもあるそうです。そうすると慌てるので、1回待つということが本当に大事ですよね。