全国の広い範囲で12日、中国大陸からの黄砂が飛来。交通への障害やアレルギー症状など健康被害に注意が必要です。

建物がかすみがかった大分市内。中国大陸からの黄砂の飛来が県内でも観測されました。

(平山沙絵アナ)「こちらの車も触ってみると、黄砂が付着しているのがわかります」

大分地方気象台によりますと、12日午後1時に大分市内で黄砂の飛来が観測されました。見通しの距離を示す視程は午後1時時点でおよそ8キロで、見通しが少し悪くなる程度の濃度です。

(街の人)「濁ってるかんじはしますね。見てて色がちょっと黄色っぽいみたいな」「外が真っ白だったから、えー!みたいな」「洗濯物干さないとか」「(衣服を)はらうようにしてます、玄関で」

黄砂による健康への影響について、耳鼻咽喉科の医師にききました。

(府内耳鼻咽喉科・植山茂宏医師)「中国本土の大気汚染の物質と黄砂がくっついて飛んでくるものだから、アレルギー性鼻炎を起こすとか、例えばぜん息の発作をおこすだとか」

「本当に単純なことですけど、まずマスクですね。鼻の高まりのところをきちんと押さえて隙間がないようにする。玄関先でまず自分の着衣をはらってから家の中に入る」

黄砂は北日本から西日本にかけて観測されており、広い範囲で視程が10キロメートル未満となっています。引き続き13日にかけて北日本から西日本にかけての黄砂が予想され、視程が10キロメートル未満となり、ところによっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。

屋外ではところにより黄砂が付着するなどの影響が予想されます。また、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあり注意が必要です。