長崎県川棚町に計画されている石木ダムで住民が田畑として使っていた収用地に先月、長崎県が土砂を搬入したことについて反対住民らが12日、県に抗議しました。

県庁を訪れたのは石木ダム建設に反対する住民6人と支援者です。

石木ダムをめぐっては先月、県が土地収用法に基づき収用した土地で、工事に伴う “う回路” を造るため土砂を搬入したほか、耕作に利用している用水路の埋め立てを実施しました。

これに対して住民らは「生活の一部である耕作に支障をきたしている」として抗議しました。

反対住民:
「迂回路は、耕作している土地を通らなくても色んな対応ができる。私たちに対する嫌がらせだ」

これに対し県の担当者は「土地の所有権は国に移転されている。耕作は行わないでほしい。ご理解を頂きたい」と述べました。

県は、ダムの早期完成にむけ工事を進めていくとして、反対住民13世帯に対し田畑にあるイノシシ除けの防護柵についても 今月19日までに撤去するよう求めています。