飲酒運転事故の遺族が悲しさや苦しさを生徒たちに直接語りかける「命の大切さを学ぶ教室」が、福岡県久留米市の高校で開かれました。
◆飲酒運転事故の遺族・大庭茂彌さん

大庭茂彌さん「いま生きていることが、当たり前だけど当たり前じゃない」
12日、久留米市の祐誠高校の3年生約450人に講演をしたのは、糸島市に住む飲酒運転事故の遺族・大庭茂彌(おおば・しげみ)さんです。
大庭さんの次女・三弥子(みやこ)さんは24年前、ドライブ中に中央車線をはみ出してきた飲酒運転の車に正面衝突され、友人2人とともに命を落としました。
◆福岡県内の飲酒運転事故91件(去年)

大庭茂彌さん「君たちが絶対に酒を飲んだらハンドルを握らない。そして家族から加害者を出さない、周りから加害者を出さないということにしてもらえれば、もっと飲酒運転事故は減ります」
森光輝歩さん「誰かに今日あったこの授業を伝えたり、家族にも話したりすることが大事かなと思います」
渕上功大さん「将来、友達とお酒を飲むような場面があった時に、友達がそういうこと(飲酒運転)をしていたら注意できるような人になりたい」
福岡県内で去年起きた飲酒運転事故は91件で、統計が残る1965年以降で最も少なくなりましたが、依然として高い水準にとどまっています。














