中国で発生している大規模な黄砂が12日から日本列島にやってくる予想となっています。北京では空気の汚染レベルが「危険」となっていて、市民生活にも影響が出ています。日本でも注意が必要です。

中国で最大規模の黄砂が発生 北京では“危険”レベル

10日の中国・内モンゴルで撮影されたとされる映像では、砂嵐がどんどん迫り、あっという間に車が飲み込まれ、視界はほぼゼロとなりました。

別の内モンゴルの映像でも、高速道路に積もった大量の砂を警察官がスコップで掻き出しています。

今、中国では最大規模の黄砂が発生しています。これが12日にも日本列島にやってくるというのです。

11日の北京は、建物が白くかすんでいました。

記者
「北京支局のスタッフのバイクですが、白いティッシュで拭いてみると黄砂がべっとりと付着してしまいます」

北京の人たちはほとんどがマスクを着用しています。

女性
「顔中に砂が付いているような感覚です。子どもは敏感なため、マスクの着用を徹底しています。体育の授業も中止になるでしょう」

実際、北京の空気の汚染レベルを示すアプリでは、「危険」と表示されています。
フードもかぶり完全防備の男性は・・・

北京市民の男性
「まるで呼吸をしてはいけないような感じです。もともと肺の調子が良くないのですが、黄砂のせいでもっとひどくなっています」

北京に飛来しているのは、中国とモンゴルの間にあるゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりです。

11日午後2時の衛星写真では、ゴビ砂漠から黄砂が東に流れている様子がわかります。

黄砂が迫る韓国では・・・

記者
「黄砂が流入するとの予報もありましたが、先程まで降っていた雨で洗い流されたようです」

11日は雨の影響もあってか、空気の汚染レベルの表示は“普通”でした。

7日はPM2.5と相まって、ソウルの街は黄色くかすんでいました。街には布で口を覆う人の姿も・・・

ソウル市民
「黄砂で喉が痛いし、咳もたくさん出て目を痛い。黄砂のせいで息苦しいけど、ずっとマスクをつけています」
「暖かくなって外にたくさん遊びに行きたいのですが、黄砂がひどすぎるときは外で遊べません」