出産費用の負担軽減を進める自民党の議員連盟は、「お財布のいらない出産」の実現などを求める提言を岸田総理に提出しました。

自民党「出産費用等の負担軽減を進める議員連盟」 小渕優子 会長
「私達の目指すところは、お財布のいらない出産ということをずっと申し上げさせていただいています。引き続き、出産費用の負担軽減を進めていきたい」

自民党の議員連盟はきょう午後、総理官邸で「お財布のいらない出産」=出産費用の無償化に向けた提言を岸田総理に提出しました。

議連がまとめた提言では、3年後の制度の見直しを見据え、出産費用の保険適用を導入したうえで自己負担が生じない仕組みとするよう求めています。また、保険適用の検討にあたっては、産科医療機関の経営実態にも十分配慮し、「妊婦が安心・安全に出産できる医療体制を整備すること」と訴えています。

提言ではほかにも、無痛分娩支援の在り方や妊婦の検診負担軽減について検討を進めるよう求めました。

提言を受け岸田総理は、「保険適用ということ以前に、出産育児一時金をはじめ、負担軽減はこれからも進めていかなければならない」と述べたうえで、“出産費用の見える化”も含め、保険適用に向けた環境整備をしっかりしていく必要があるとの認識を示したということです。