35年余りにわたって市民に親しまれてきたホテルが苦渋の決断です。
愛媛県松山市の東京第一ホテル松山が、新型コロナの影響による経営悪化などを受け、今年6月末で閉館することになりました。
(東京第一ホテル松山の運営会社 野村忠秀社長)
「『いろいろな思い出をここでつくった。残念です』という言葉をいただいている。全てのお客様に感謝を申し上げたい。」
松山市南堀端町にある東京第一ホテル松山は、1987年10月の開業以来、観光客やビジネス客のほか、結婚式場や宴会場として市民に親しまれてきました。
しかし、ホテルの相次ぐ進出による競争激化に加え、建物の老朽化を受け設備投資を計画していたところにコロナ禍が追い打ちをかけました。
(野村社長)
「一番大きい要因はコロナ。コロナがなければ設備投資をしてインバウンドの需要は右肩上がりに伸びていたので。その計画が崩れた」
ピークだった1997年度には16億円余りあった売り上げが、直近の3年間は2~3億円ほどまで落ち込み、毎年1億円ほどの赤字を計上。
設備投資をしても借り入れ金の返済が見通せないことなどから、土地と建物を売却することを決断したということです。
(野村社長)
「従業員も理解を示してくれていて、最後の営業日まで笑顔で営業しようという態勢になっている」
社員46人については、退職金を上乗せし、再就職の斡旋に向け希望を聞き取っているということです。
ホテルや宴会場の営業は6月30日までで、宿泊は29日が最後となります。
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