京都からやって来た美術品輸送のプロたちによる「匠の技」が光りました。4月15日から始まる奈良と東北の国宝などを集めた展覧会に向け、仙台市の寺から国の重要文化財に指定されている仏像が慎重に運び出されました。

青葉区にある龍宝寺の本尊、「釈迦如来立像」。

京都・清涼寺の仏像をモデルにした鎌倉時代初期の作品で、国の重要文化財に指定されています。寄木造で、背丈はおよそ1メートル60センチ。薄い衣を身にまとい、編み込んだ髪を頭に巻きつけ、目を半分開けています。

4月15日から多賀城市で始まる展覧会に向け、11日は、京都から来た専門スタッフ4人がお堂から仏像を運び出す作業にあたりました。

小笠原悠記者:
「釈迦如来立像が、スタッフ4人の手によって台座から取り外されました。ゆっくりゆっくり上げて下ろしていきます」

仏像を床に置き、両手と顔を専用の和紙で丁寧に包んでいきます。

そして、担架型の木枠に寝かせ、和紙や特注のベルトなどで動かないよう固定します。

めったにお目にかかれない光景に、寺を訪れた人たちも興味津々…。

作業開始からおよそ1時間、最後に特注ケースに入れて、トラックへと積み込みました。

NX日本通運関西美術品支店 大西敦彦さん:
「無事に(仏像を)お借りできたと思う。4人息を合わせて声をかけながら作業した」

NX日本通運関西美術品支店 大西敦彦さん

龍宝寺 足立大厳さん:
「ケガ無く無事に運ばれて良かった。ぜひお参りいただければと思う」

龍宝寺 足立大厳さん

龍宝寺の「釈迦如来立像」は、4月15日からの「東日本大震災復興祈念悠久の絆奈良・東北のみほとけ展」で一般公開されます。