小型バスを地域の交流の場として活用する「モバイル公民館」事業が、全国で初めて長野県伊那市で始まりました。
伊那市役所でお披露目された「モバイル公民館」=通称・モバco(モバコ)。
一見普通のバスに見えますが…

(髙野記者リポート)
「普段は子どもたちの通学用のバスとして使われているが、中に入ってみるとプロジェクターや通信機器が備わっていて、地域交流の場としての活用も期待されている」

情報通信機器などが搭載されていて、市内9つの公民館とバスをインターネットでつなぎ、様々な講座にリモートで参加できます。

高齢者や体の不自由な人など、コミュニティ活動への参加が難しい人のもとにバスが出向き、地域交流の場としての活用が期待されます。

バスは、地元の小中学生が通学などに使っている車両で、日中の空いた時間に「モバイル公民館」として運用します。

(伊那市・白鳥孝(しろとりたかし)市長)
「中山間地も非常に多い所なので、通信の空白地帯がないようにした。マルチタスクにしてある。公民館は自由にいろいろなことが出来る場所なので、それと同じように使ってもらえれば」
伊那市では、バスで市役所のサービスを提供する「モバイル市役所」を2022年から運行していて、「モバイル公民館」でも一部のサービスを受けられるということです。














