なにかと便利な「ChatGPT」ですが、その問題点も指摘されています。ヨーロッパなどの海外では個人情報収取の懸念などから規制する国も・・・"新しい技術"をどう活用すればいいのか?考えます。
一部の国では“ChatGPT規制”の動き

南波雅俊キャスター:
チャットGPTについて、10日、「OpenAI」のアルトマンCEOが岸田総理と面会しました。活用方法や技術の進歩の現状など、日本国内で利用する際についての意見交換を行い、アルトマンCEOは「すばらしい会談ができた。日本にオフィスを開設することを検討している」と話しています。
ホラン千秋キャスター:
インターネットが発明されたとき以来の大発明ともいわれる声がある中、各国では危機管理の脆弱性などを理由に規制する動きになってきている状況です。それだけ脅威に感じているということでしょうか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
新しいテクノロジーを怖がるのは人間のある意味、本能かもしれませんね。1993年、インターネットが出た当時、使い勝手がそんなに良くなかったんですよね。別に大きな脅威にも感じませんでしたし、そこまで便利でもなかったんです。
一方、チャットGPTはめっちゃ便利なんですよ。正確性についてはそこまでの場合もありますが、文書を作成してくれるロジカルな流れというのが非常に参考になる。しかも、こういう考え方もあるんだな、それも考えてみようかな、というアイデア面でも非常に参考になる。
怖がらず、うまく活用できるか?が今後の課題になるんじゃないですか。

南波キャスター:
チャットGPTのリスクも指摘されています。例えば、イタリアでは個人情報収集の懸念から当面使用を禁止しています。またドイツ・アイルランド・フランスではデータセキュリティの懸念から規制する可能性があると。
そしてイーロンマスク氏などの専門家らは、“社会と人類の甚大なリスクになり得る”として、半年間の開発の一時停止を求めるなど“規制”を求めています。
では、具体的な懸念点について見ていきましょう。

1つは「情報管理」です。個人情報や機密情報が流出する恐れがあるという点。
次に「信頼性」。"偽情報"が含まれる恐れがあるという点。例えば人の名前を検索したときに、誤った情報が入ってくるという例があります。
そして、「教育現場」です。