9日に投開票された新潟県議会議員選挙に対する新潟県民の審判結果について、地方行政に詳しい新潟県立大学の田口一博准教授に聞きました。

田口准教授が指摘するポイントの1つが女性議員の少なさです。
53の議席の中で女性議員は5人にとどまりました。

【新潟県立大学 田口一博准教授】
「若い人や女性が活躍できる場、政治というような非常に光が当たるところで活躍できる場がないっていうふうに見えてしまうと、若い人が定住するとか、女性が住み続けるとか、に結びつきにくいんじゃないでしょうか」

また、無所属の当選者は20人でした。
今後それぞれで会派入りが予想される人もいますが、現時点では3人増えています。

【新潟県立大学 田口一博准教授】
「市町村議会だと元々そういう傾向が強かったんですけど、それが新潟の県議会にもおよんできた。ただ今後、どのように会派を組むのかっていうのはすごく大きな問題。今回は特に大事でしょう。会派の組み方によって、知事との距離感や、多様な県民の意見をどう反映させていくのかということにもなる」

田口准教授は無所属の議員について「政党の考えに縛られずに声を上げる議員の方が、県民の多様な意見を反映できる」とみています。
