柔道の話題です。春の全国高校柔道選手権で大分県宇佐市の柳ヶ浦の女子が県勢初の日本一に輝きました。基本を大切にしながらもユニークな取り組みで稽古は笑顔が絶えません。
柳ヶ浦柔道部のモットーは「常に自分が攻めたい形を意識する」。攻撃型の柔道で1月の県予選を勝ち上がりました。
3月の全国大会、舞台は日本武道館。団体戦の決勝では先鋒、中堅、大将すべてが引き分け。代表戦で大将の細野選手が豪快に内股を決めて一本勝ちを収め県勢初となる日本一の快挙を成し遂げました。

(大将・細野いづみ選手)「仲間のために頑張らなくちゃとなって戦いました。日本武道館でみんなが注目している中でできるという楽しくてやっていたら、なんか勝ってました」

恵まれた体格を活かした投げ技が魅力の細野選手はインターハイで2年連続個人ベスト8に入ったチームのエースです。
(細野いづみ選手)「誰よりもきれいな礼をして終わりたいんです。どれだけ勝ってうれしくても負けて悔しくても、礼だけはちゃんとする柔道家になりたいなと思っています」
細野を支えるのは積極的に攻める先鋒の大石と、冷静に相手を見て足技を仕掛ける中堅の高木。2人は個人戦でも全国3位に入りましたが、油断はありません。
(先鋒・大石華姫選手)「組手を上手くなりたいです。自分から持って高い位置で持つことを目標にしたい」
(中堅・高木葉月選手)「自分から攻めていかないといけないので、攻めの柔道をしていきたいです」
多くのメンバーが地元の長洲中学からともに汗を流していて絆の深いチーム。その強さを引き出しているのが…
(主将・東屋理佳子選手)「ウォーミングアップやみんなで雰囲気を盛り上げるときにやっています。最初は恥ずかしかったです」
ダンスを取り入れた監督いわく、声を出してノリノリで踊ることが柔道を楽しむ心にもつながるそうです。
「この代で日本一をとる」という中学生からの目標を叶えたばかりですが、闘志の炎はまだまだ燃えています。
(主将・東屋理佳子選手)「これから金鷲旗とインターハイがあるんですけど、3冠をとれるように全力で頑張ります」
史上3校目の3冠達成へ。春の選手権を制した柳ヶ浦のみが挑める栄冠への歩みが始まりました。