今回は高齢化に伴い年々増えている…ご遺体の「火葬」について調べました。「骨壺に入りきらなかった」小さなご遺骨や灰はどうなるのでしょうか?
3年前、岡崎市に住む83歳の父が他界。火葬した際に、骨壺に入りきらなかった遺骨を残してきたといいます。

「置いて帰ったらこの骨はどうなるのか?と火葬場の人に聞いたら、静岡のお寺に納骨しますと…何で県外?と思った」


残してきた遺骨は愛知県岡崎市からおよそ180キロ離れた静岡県富士宮市のお寺に納められるとのこと。いったい、なぜなのでしょうか? 火葬場を管轄する岡崎市保健所に聞きました。

(岡崎市保健政策課 勝田栄二係長)「岡崎市火葬場は、市の直接運営から民営化にした。今現在運営している会社が、静岡県の富士宮市にある最終処分会社を連れてきた」
火葬後に残った遺骨は、法的には自治体の所有となり、処理は任されています。

岡崎市の場合は「民営化」によって、2016年から岡崎市内の民間企業に火葬場の運営から遺骨の処理までを業務委託。さらに、その会社が、実績がある富士宮市の業者に、遺骨の処理を委託したのです。

(岡崎市保健政策課 勝田栄二係長)「最終処分をしっかりやっていただいて、お寺にまつっていただける会社を探すとなると…、皆様にお預かりした大切なものなのでしっかり丁寧にやっていただける会社を選定した」
岡崎市では、去年1年間に火葬後の遺骨や灰などがおよそ10トン出ていて、年々増加傾向になっています。

(岡崎市保健政策課 勝田栄二係長)「こちらが火葬炉のバックヤードです」
骨壺に入り切らなかった遺骨や灰は専用のホースで吸引され、袋に入れられます。そして、富士宮市のお寺へ運ばれているのです。

名古屋市では、医療機器や思い出の品々等々を除いた残骨は、昨年度で約7トンもありました。この年間約7トンの残骨は、名古屋市内にある八事霊園の中に、「霊灰庫」という大きな穴が掘られていて、そこに収められています。
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