中国軍は台湾周辺での軍事演習を開始したと発表しました。蔡英文総統がアメリカのマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置とみられます。

中国軍の台湾方面を管轄する東部戦区によりますと、軍事演習はきょうから10日までの3日間で、台湾海峡と台湾島の北部、南部、東部の海・空域で行われます。

去年8月に当時アメリカの下院議長だったペロシ氏が台湾を訪問した際に行われたのと同じく、台湾を取り囲むような形での大規模な演習が想定されているものとみられます。

東部戦区の報道官は、今回の演習について「台湾独立分裂勢力と外部勢力が結託した挑発に対する重大な警告であり、国家の主権と領土を守るために必要な行動だ」と主張しており、蔡英文総統がマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置とみられます。