トルコのチャブシオール外相はトルコを訪問中のロシアのラブロフ外相と会談し、ロシア産穀物などの輸出をめぐる障害を取り除くとの要求に「同意する」と明らかにしました。

トルコ チャブシオール外相
「我々はロシアの穀物と肥料の輸出に対する障害を取り除くべきであることに同意する」

ロシアはこれまでに欧米による金融制裁などの影響で「ロシア産の穀物や肥料の輸出が制限されている」として不満を表明。黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出ができる合意の延長期間について、▼ウクライナが120日、▼ロシアが60日と主張の相違が問題となっています。

こうしたなか、ロイター通信によりますと、チャブシオール外相は7日、ロシアのラブロフ外相との会談後の記者会見で、「ロシア産の穀物と肥料の輸出をめぐる障害を取り除いてほしい」というロシア側の要求に「同意する」と述べました。

黒海を通じたウクライナ産の穀物輸出についてはトルコと国連が仲介していて、チャブシオール外相は、トルコとしては「60日以上の合意の延長を約束した」としています。

一方、ラブロフ外相はロシア産の穀物と肥料の輸出をめぐる問題が改善されなければ、「この合意が必要なのかどうかを考えることになるだろう」と指摘したということです。