9日投開票が行われる統一地方選挙前半戦。愛知県議選では、期日前投票の投票率が前回よりも下がっています。一方で三重県では、桜の影響で珍しい投票所が。


愛知県議選では告示翌日から、無投票の選挙区を除く31の選挙区で期日前投票が行われていますが、4月4日までに投票を済ませた人はおよそ16万3000人で、投票率は4%。前回4年前よりも0.41ポイント下がっています。街の人に選挙があることを知っているか聞いてみると…。


(19歳大学生)
「電車か駅か街中で(ポスター)を見て、あるんだなと思った」


(40代会社員)
Qいつ行われるか知っていますか?
「わかっていない」
Q選挙があることは?
「知っている。自宅に紙が届いたので」


(20代看護師)
「ちょうど(期日前投票に)行こうと思っていた。(投開票日は)仕事があるので、何かのついでに行くことが多い」


名古屋市の選挙管理委員会は、啓発活動にアイドルグループdela(でら)のメンバーを起用するなど、若者の投票率アップを図っています。

そんな中、三重県伊勢市横輪町には全国的にも珍しい投票所があります。

(中西克秀さん)
「ここに受付があって、投票箱はここら辺になると思う」

案内してくれたのは綺麗な和室。実はここは。

(中西克秀さん)
「私の持ち家です」


築15年のこの家が県議選の投票所になるといいます。一般の住宅が投票所になったのにはこの季節ならではの理由が。

(中西克秀さん)
「咲いている期間が横輪桜まつり。選挙のちょうど真っ最中になる」

ソメイヨシノの倍以上の大きさの花を付ける横輪桜(よこわざくら)。毎年春に行われる桜まつりの開催中は普段、投票所として使う公民館が使えなくなるため、中西さんが持つ空き家に白羽の矢が立ちました。これまでにも2度投票所として家を貸しているといいます。

(中西克秀さん)
「少し不思議な感じはするが、いつも公民館で(投票)しているのと違う雰囲気でいいのでは」


統一地方選前半戦の県議選・名古屋市議選の投開票は9日です。