九州大学がシミュレーションした将来の桜開花予想では、日本周辺の平均気温が2~3℃高くなった場合、2100年の桜の開花は、東北地方で今よりも2~3週間早くなる一方で、九州の一部地域など温暖な場所では逆に1~2週間遅くなるとの予想結果が示されています。

また、種子島や鹿児島の西部では、まったく桜が咲かない地域が出てくると見られています。

これは桜の花芽が生長するには3~10℃程度の低温による「休眠打破」が必要とされていますが、暖かい地域では冬の寒さが足りずに「休眠打破」が十分に行われなくなるためです。

ことしは異例の早さで北上している桜前線。ただこれが異例ではなくなる日も、そう遠くないのかもしれません。