毎日の食卓に欠かせない卵が、鳥インフルエンザなどの影響で値上がりしています。販売店や飲食店への入荷も減り、卵が使えなくなる事態も懸念される中、さまざまな工夫を凝らして乗り切ろうと試行錯誤が始まっています。
◆“町の名物”に卵は欠かせなかった

JR九州が先月、4年ぶりに発表した九州駅弁グランプリ。佐賀県江北町の日本料理店「枡屋」が手がけ、駅の売店で販売する「かしわめし」が初参加で優秀賞に選ばれました。鶏ガラのだしで炊いたごはんに鶏肉のそぼろと錦糸卵をのせたかしわめしは、日本料理店らしいおかずを添えて1つ1000円です。さまざまな食材が値上げされる中、特にこの弁当に欠かせない卵の値上がりに頭を痛めています。

優秀賞になったことで、町の新たな名物として期待されているため、当面は企業努力で錦糸卵をのせた現在のレシピを維持する方針です。