斜面市街地 『買い物難民』をどうする

長崎市滑石地区の高台です。免許を返納した高齢者たちは、この地区でどのように暮らしているのでしょうか。

買い物客:
「車はね、ここに横浜から来てね、直ぐ(免許を)取ったんだけど、高齢者になったから(運転を)やめました。
40年間無事故無違反だから。もう汚すわけにはいかないと思ってね、返しました」

免許返納後は、重たい荷物を抱えて坂を上っていましたが、現在は 移動スーパーが来てくれるようになり、大きな助けになっています。
Q:車がいま手元にない状態でこういった移動販売ってどうですか?
買い物客:「助かってますよ、うん」

長崎市・長与・時津町で展開している移動スーパー『とくし丸』は、およそ500種類、1,500点の商品を載せ、交通の便が悪い場所や高台などをまわって、高齢者の生活を支えています。

『とくし丸』 ドライバー・松本 寛さん:
「買い物難民の方たちが、どんどんどんどん増えていったところを、私たちが難民じゃなくしていくっていうのが貢献できて嬉しいです」

高齢者になっても、車での移動が欠かせない坂の町、長崎。
たとえ高齢になって免許を返納したとしても、生活を保つことができる行政や民間サービスの充実が求められます。