台湾の蔡英文総統がアメリカのマッカーシー下院議長と会談し、今後の連携強化を確認しました。一方、“台湾は中国の一部”と主張する中国側は「断固とした措置をとる」などと猛反発しています。

「武器が速やかに届くように」台湾総統と米下院議長が会談

台湾支持者「台湾頑張れ!台湾頑張れ!」

中国支持者「1つの中国!」「台湾は中国の一部!」

ロサンゼルス近郊では台湾・中国双方の支持者が小競り合いになるなど、緊迫した雰囲気のなか会談は行われました。

LA支局 尾関支局長
「蔡英文総統が到着しました。これからマッカーシー下院議長との会談に臨みます」

中米歴訪を終え、経由地のアメリカに滞在している台湾の蔡英文総統。アメリカのマッカーシー下院議長と会談しました。
台湾の総統がアメリカで下院議長と会談するのは1979年の断交後、初めてです。

米・マッカーシー下院議長
「台湾とアメリカの人々の友好関係は、自由な世界にとって極めて重要だ」

台湾・蔡英文総統
「マッカーシー氏らの存在と揺るぎない支持は、台湾の人々が孤立していない、1人ではないと安心させてくれる」

双方は経済と安全保障の両面での連携強化を確認しました。

米・マッカーシー下院議長
「アメリカは今後も台湾への武器売却を継続し、武器が速やかに台湾に届くようにしなければならない」

台湾では…

住民「今回の対談は総合的に見ると良いことだと思います」
住民「台湾にもアメリカと自由に交流する機会を与えて欲しいけど、中国と揉めたいとは思っていません」


中国側は会談に猛反発しています。

中国外務省 報道官(6日午後)
「会談は“台湾独立”勢力に誤ったシグナルを送った。中国は断固とした措置をとり、国家主権と領土の完全性を守る」

対抗措置の一環なのでしょうか。台湾国防部は中国軍の空母「山東」を中心とする艦隊が、台湾近海を通過したと発表。その後、太平洋上を航行しているのが初めて確認されました。


今後は中国側の動向に注目が集まりそうです。