外食チェーンの「なか卯」が6日から看板商品「親子丼」の値下げに踏み切りました。一体、なぜ?

値上げラッシュの中で親子丼の“値下げ”一体なぜ?

熊崎風斗キャスター:
4月6日の朝、「なか卯」人形町店で店頭看板のかけ替えが行われていました。そこには大きな親子丼の写真とともに「新価格450円」と書かれています。
「なか卯」では4月6日から親子丼の価格を40円値下げし、ニュースを見たお客さんが早速お店を訪れていました。

お客さん
「いや、最初値上げかなと思ったんですけれども、よく見ると値下げって書いてあったのでびっくりしました、この時世」
「100円200円の値上げがもう当たり前なので、非常にありがたいと思っています」

熊崎風斗キャスター:
お客さんもこの値下げに非常にびっくりしたという方が多くいました。

【なか卯 親子丼】
▼並盛:490円→450円 40円値下げで過去最安値(他サイズも同様に40円値下げ)

なぜ値下げが可能になったのか?「なか卯」担当者によりますと

なか卯担当者
「今回、より一層ポピュラーな価格にすることによって、さらに多くのお客さまに親子丼を楽しんで頂きたい、なか卯のファンになって頂きたい、という思いから今回値下げを行いました。たくさんお客さまが増える、親子丼がたくさん売れるという、このいいスパイラルに入っていくことによって、コスト高の部分というのは吸収できると考えております」

熊崎風斗キャスター:
さらに、卵を購入している契約農家で幸い鳥インフルエンザが発生していなかった、ということも値下げに踏み切れた理由の一つだったということで、様々な要因が相まって安くすることが出来た、ということなんだそうです。

井上貴博キャスター:
民間の努力、知恵、力をとても感じて感服しますけど、一度とにかく食べてくださいと、収益が圧迫してしまう、でも、一度食べてもらうことで広告宣伝効果というのがあると思うんですけど、それ以上に覚悟を感じて清々しい思いになりますね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
タイミングって重要ですよね。みんなが値上げをする中で、値下げだとさらに「値下げ」という言葉の意味が「えー!」となるというこのタイミングで値下げをする。でも値下げを出来るということは、今までの蓄積でできる事は可能だったということですから、このタイミングはすごいな、と思いますよね。

熊崎風斗キャスター:
調べてみますと他にも値下げに踏み切っている企業がありました。値下げを頑張っている各社見ていきたいと思います。