福島県田村市では、キッチンカーを使って移住を呼びかけ、市の特産品などをPRしてもらう取り組みが行われています。
安部遼アナウンサー「こちらの3台のキッチンカーで提供されている料理に使われているのが、田村市産の野菜や果物なんです。」
3日に田村市役所に集まった3台のキッチンカー。この取り組みは、田村市を拠点にキッチンカーのビジネスに取り組みたい移住者を呼び込もうと、市が企画しました。
この日、市役所では、移住者が作った料理が市民に提供されました。
田村市・30代男性「前々から食べてみたかったので、やっと食べられるっていう感じですね。」
田村市・30代女性「田村市を盛り上げるという意味ですごくいいなと思います。」
料理には市内の食材が使われていて、移住者の視点で田村市の魅力を発信する狙いがあります。
田村市企画調整課・橋本啓貴さん「キッチンカーという特徴を生かして、積極的な情報発信やイベント活動に努めていただき、田村市の魅力をしっかりと届けていただきたいです。」
キッチンカーで活動するのは、県外から田村市に移住した3人の男性です。

新潟から家族6人で移住した近藤拓也さん。自身がバリスタであることを生かして、淹れたてのコーヒーのほか、田村市産のフルーツを使ったスイーツを。
大学卒業後、移住を決めた静岡出身の渡邉輝さんが提供するのは、真っ黒なハンバーガー。震災前まで田村市都路町の特産だった竹炭をイメージしています。
竹前敬治さん「滝根町の光農園のお米を使用してます。」
埼玉から家族4人で来た調理師の竹前敬治さんは、市内の野菜をふんだんに使ったカレーを提供します。
竹前敬治さん「私の将来の夢の企業と移住が両方叶うと思って決めました。田村市が歓迎ムードがいっぱいなので、心温まる場所だなと思いました。」
市では、3人に対して移住費用を支援するほか、キッチンカーや冷蔵庫、発電機などを4年間無料で貸し出しています。
竹前敬治さん「田村をPRしていきたい思いはすごくあるので、頑張ってこれからいろんなところを各地回りたいと思います。」
今回の取り組みでは全国から17人の応募があり、3人が採用されたということです。3人は今後、県内外で活動を通じて田村市の魅力をPRします。














