長野市の国宝善光寺の本堂に安置されている「びんずる尊者(そんじゃ)像」がなくなり、警察は、盗まれたとみて捜査しています。

県警によりますと、けさ8時ごろ、長野市の国宝善光寺の本堂に安置されている「びんずる尊者像」がなくなっていると、善光寺から通報がありました。

木製の「びんずる尊者像」は、およそ300年前に京都で完成し、善光寺本堂入り口の外陣(げじん)に安置されて具合の悪い部分をなでると病を引き受けてくれる「なで仏」として信仰を集めてきました。

善光寺によりますと、本堂外陣の扉はこの時期、お朝事が行われる1時間ほど前の午前5時半ごろに開けられ、通常は午後5時ぐらいに閉められるということです。

警察は、像が盗まれたとみて現場の状況を確認し、捜査しています。