長野市の戸隠神社で、雪の中で熟成させた「雪中酒」の掘り出し作業が行われました。


(宮入キャスター)「屋根の雪は全くありません。戸隠神社中社境内にも雪がない中、恒例の雪中酒の掘り出し作業が行われています」

2023年1月に3000本の日本酒と800キロのそばの実を埋めた雪の山は、雪どけがかなり進み、予定より作業を1週間早めました。

例年は3台稼働する重機も、2023年は1台のみ。

いつもは2時間以上かかる作業も、わずか30分で…

(宮入キャスター)「ついに日本酒が顔を出しました!皆さんが楽しみにしていた雪中酒です」

温度や湿度が一定に保たれた雪の中で熟成させることで、日本酒はまろやかな味になるといいます。


気になる出来映えですが、皆さんのこの表情!いいお酒に仕上がったようです。

私もいただきました。

(宮入キャスター)「おいしい!甘さが口いっぱいに広がる後からじわっと染みてくるようなうまさがある。まろやか」

(地元有志「つちのこ会」会長・中谷明由(なかたにあきよし)さん)「3か月埋めておくだけでこういうまろやかさに変わってきますよね。やっぱり生きている証ですよね。(神社の境内で)朝夕の神主さんのお勤めの太鼓の音とか祝詞を聞きながら3か月過ごしてますからね。よその雪中酒とはちょっと違うと思います」


雪中酒は4月20日から戸隠の酒店など3軒で販売。

一緒に掘り出したそばは「雪がくし蕎麦」として、6月1日からそば店で味わえます。

(戸隠雪中酒販売組合渡辺忠茂代表)「昔から蕎麦肴(そばざかな)っていう言葉があるそばと一緒に埋められていた物同士で、雪中酒を飲んでいただければおもしろい」