
去年、「きのこ会」が開いた原爆小頭症患者の76歳を祝う誕生会には、入所していた施設からリモートで参加しました。

故 茶和田武亜 さん(2022年)
「親の墓に…」
― お母さんの墓に?
「行きたい」
茶和田さんは、1日の未明、搬送先の病院で低血糖昏睡のため、亡くなりました。77歳でした。

身寄りのない茶和田さんの葬儀は、原爆小頭症患者と家族の会「きのこ会」の会員や支援者によってとりおこなわれました。

「(大好きな甘いものを)いっぱい食べんさいよ」―。

原爆小頭症患者と家族の会 きのこ会 長岡義夫 会長
「(被爆による)差別から偏見から一身に受けてきた人ですから、がんばらなくていいんだけど、がんばってほしかった、生きていてほしいって気持ち。ご苦労さまっていうのと、お母さんのところに旅立ったんだねって」
茶和田さんは、母親と同じ墓に納められる予定です。

「きのこ会」の患者は、これで11人になりました。