欧米を中心に報告が相次ぐ原因不明の子どもの急性肝炎について、国立感染症研究所は国内でも子ども1人の死亡が確認されたと発表しました。国内で死亡が報告されるのは初めてです。

A型からE型の肝炎ウイルスが原因ではない、原因不明の子どもの急性肝炎は欧米を中心に報告が相次いでいて、国内でも同じ症状の患者がいないか調査が行われています。

国立感染症研究所によりますと、国内でも原因不明の子どもの急性肝炎が疑われるケースが今年2月の時点で156人報告されていて、このうち1人に死亡が確認されたということです。国内で死亡が報告されるのは初めてです。

国立感染症研究所は、死亡した子どもに関する年齢や性別などは公表していません。

患者の年齢の中央値は4歳6か月で、症状は発熱のほか、腹痛や下痢、おう吐など消化器の症状が多くみられたということです。