OBSは大分合同新聞社、JX通信社と共同で1日と2日の2日間、大分県知事選挙の世論調査を実施しました。調査結果にOBS独自の取材を加味して分析した中盤の情勢は佐藤さんが序盤から先行し、安達さんが追い上げに懸命です。
大分県知事選挙に立候補しているのは届け出順に前の参議院議員で無所属・新人の安達澄さん(53)と前の大分市長で無所属・新人の佐藤樹一郎さん(65)の2人です。
20年ぶりに新人同士の戦いとなった県知事選中盤の情勢は佐藤さんが組織力を生かして先行し、リードを広げつつあります。草の根選挙を展開する安達さんは追い上げに懸命です。
佐藤さんは推薦を取り付けた自民・公明支持層の7割以上を固めています。一方の安達さんは立憲民主の6割を固め、共産や日本維新の会にも浸透しつつあります。
支持政党を持たない無党派層は今のところ拮抗しています。
年代別では、安達さんが20代と同年代の50代から支持を受けている一方、佐藤さんは幅広い世代に支持を広げている傾向にあります。
居住地別では大分市が前市長の知名度を生かし、佐藤さんが大きくリード。このほか別府市をはじめ、県の全域で佐藤さんが先行しています。
また、全体の9割近い人が「県知事選に関心がある」、「投票に行く」と回答しています。投票先を決めるときに重視する点については、3割が「候補者の政策」、次いで「経歴や実績」となっています。
今回の調査では「まだ投票先を決めていない」と答えた人が2割を超えていて、今後情勢が変わる可能性があります。