2011年に発生した集団食中毒事件によって金沢地裁に特別清算を申請した「焼肉酒家えびす」を経営していたフーズ・フォーラスが3月28日、破産開始の決定を受けていたことが分かりました。

集団食中毒が発生した焼肉酒家えびす砺波店 (2011年)

民間の調査会社・東京商工リサーチによりますと、フーズ・フォーラスは「焼肉酒家えびす」の屋号で北陸3県を中心に20店舗を展開していました。

しかし、2011年4月に富山県と福井県で死者5人を含む181人が発症した集団食中毒事件を引き起こし、富山県警などが本社や店舗を業務上過失致死容疑で強制捜査し、砺波店など4店舗が無期限の営業停止処分を受けました。他の店舗の営業も自粛する中で、被害者の医療費や慰謝料などへの弁済のため、2012年に金沢地裁に特別清算を申請し、債権放棄や債権者に対して被害者優先の返済計画の承認を得るという方法を選択していました。

しかし、債権者との協定成立の見通しが立たず、事後を一任されていた弁護士が職権で破産手続きに移行させ、金沢地裁が3月28日付けで破産開始を決定したということです。債権者は、約300人で特別清算を申請した際の負債総額は約17億7800万円でした。