春になって青空が広がり桜の便りも続々と届く中、まだ雪の残る新潟県魚沼市では、この時期にしか見られない幻想的な風景『雪流れ』が広がっています。

春の日差しが降り注ぐ水面に漂う“雪の塊”はまるで流氷のよう。
魚沼市大白川にある「破間川(あぶるまがわ)ダム」で、雪が解け切る直前の今の時期にしか見られない景色です。


【柏崎市から】
「きれいですね。氷がたくさんあるところとか」

【新潟市から】
「風がいいですよね。ちょっと冷たいんだけど、日差しがあたたかくて。気持ちがいいですよ」


冬の間は4mの雪に覆われていたダム湖に、春になって大量の雪解け水が流れ込んで水量が増すと、解け残った雪の塊が水面に浮かび上がる『雪流れ』。
先週の雨で雪解けが一気に進んだことから、去年より2週間ほど早く見頃を迎えたということです。


去年の雪流れと氷の厚さを見比べると…分かるでしょうか?
今年のほうが少し薄いです。

例年よりも積雪が少なかったために、水面に解け残った雪も少なく、氷が消えてしまうのが早いのだそうです。


【地元・魚沼市から】
「もうすぐ消えてしまうと思います。貴重な自然現象ですので、ぜひ見ていただきたいと思います」


雪深い山あいの自然が生み出す幻想的な絶景をおかずに、“おにぎり”をほおばる人もいました。


春の訪れを告げる魚沼の風物詩『雪流れ』。
今年の見頃は、あと1週間ほどだということです。