交通事故で4歳の男の子を亡くした家族が30日、大分市内で開かれた交通安全教育の講演会で事故撲滅への思いを語りました。

講演会で交通事故の撲滅を訴えたのは大分市の中学3年生、竹山弦伸さんと1年生の佳克さんです。

左)佳克さん(中1) 右)弦伸さん(中3)

2人には2016年3月、自宅近くの農道を歩いて渡っていたところ、乗用車にはねられ4歳という幼さで亡くなった弟・沓里ちゃんがいます。

沓里ちゃん(当時4歳)

(竹山弦伸さん)「弟は跳ね飛ばされて横たわっていました。弟はピクリとも動きませんでした。私は何が起きたのかも分からず、その場で座り続けていました」

2人は去年、警察庁から感謝状が贈呈された交通事故の撲滅を訴える作文を学校関係者などに発表しました。また地域の交通指導員として活動する父・武志さんも交通安全への思いを語りました。

(弟・竹山佳克さん)「弟のことをよく知ってもらいたいし段々と交通事故がゼロになるよう変化してほしい」

(兄・弦伸さん)「車がある限り交通事故はなくならないと思うので、でも少しでも意識したら事故は減らすことができると思うので毎日交通安全を意識して運転してほしい」