2020年7月豪雨などにより多くの場所で被災した国道210号。最後の片側通行が解除されおよそ2年8か月ぶりに全面復旧しました。

(糸永記者)「これから通行止めの案内標識が撤去され、きょうから国道210号が全面復旧となります」

大分県由布市湯布院町川西にある国道210号の現場では工事用の信号機やカラーコーンが撤去され、30日午後2時に片側交互通行の規制が解除されました。国道210号では2020年7月豪雨と2021年8月の大雨によって道路の陥没や護岸の崩壊などが50か所以上で発生。このうち、被災の程度が大きかった日田市、由布市、九重町の9か所全てが復旧工事を終えました。国道210号が全面復旧するのはおよそ2年8か月ぶりです。

(国交省大分河川国道事務所・久賀隆弘総括保全対策官)「災害復旧に取り組んでこの日を迎えることができました。予期せぬ雨が降ることが続いているので災害の強い道づくりにこれからも取り組んでいきたい」

国道の全面復旧に道の駅からは喜びの声がきかれました。

(道の駅ゆふいん・高田祥平部長)「とても大切な道なので喜ばしいと思う。ゴールデンウィークがこれから来るので道の心配もなく来てもらえるということで期待は大きい」

被災した道路は以前よりも補強されていて、大分河川国道事務所は「定期的な点検を通して利用者の安全につなげたい」と話しています。