2007年に新潟市水道局の元職員が自殺し、新潟地裁が新潟市に対して賠償を命じた件で、30日に新潟市の中原八一市長が直接謝罪をしました。
【新潟市 中原八一市長】
「大切なご家族をなくされてから15年。判決の確定に至るまで長期を要したことについて深くお詫びを申し上げます」

この裁判は、2007年に当時38歳の新潟市水道局職員が「上司のパワハラで自殺に追い込まれた」として、遺族が市におよそ7900万円の損害賠償を求めていたもので、2022年11月に新潟地裁は「上司が男性職員に必要な指導を行わなかった」として市に対しておよそ3500万円の賠償を命じていました。
新潟市は控訴せずに判決を受け入れています。

3月23日には、新潟市水道局の幹部が初めて遺族のもとを訪れて謝罪しましたが、遺族はそのときの水道局の対応にも傷つけられたと話し、水道局の真摯な反省を求め、当時の上司による謝罪がいまだにないことから謝罪を求めていました。

【遺族】
「勝訴判決を頂いても、例え係長から謝ってもらっても、夫の命はもう二度と返ってきません。でも謝ってもらい、区切りをつけて、前を向いて生きていきたいんです」

中原市長は「当時の上司に遺族の気持ちをしっかり伝えるよう、水道局に指示をしたい」と話し、再発防止の徹底を遺族に誓いました。














