長野県は新型コロナの感染第8波を2月末までとしたうえで、死者が大幅に増えたことや、高齢者施設や医療機関での集団感染が増加したことを報告しました。


県は30日に開かれた新型コロナの対策本部会議で、感染の第8波を去年の9月26日から今年2月28日までとし、その状況を振り返りました。

第8波での感染者は、全国が1200万人前後で第7波とほぼ同じだったのに対し、長野県は第7波の倍近い、およそ25万人が感染しました。

第7波の感染が全国平均を下回り、抗体を持っている人が少なかったことが影響した可能性があります。


また、第8波で亡くなった人は495人で、第1波からの死者851人のおよそ6割を占めました。


高齢の感染者が多く、医療機関や高齢者施設での集団感染も多くみられました。

県はコロナの扱いが感染症法上の5類に緩和される5月7日までは、これまでの対応を続けますが、それ以降、宿泊療養施設や公費による行政検査、それに「信州の安心なお店認証制度」などは廃止します。

また感染者数の把握はインフルエンザなどと同様に、決められた医療機関の平均を1週間ごとに発表する予定です。


一方、きょう公表された県内の感染者の数は194人で、保健所別では長野市が47人、松本市が21人、県が管轄する伊那が24人、飯田が21人などでした。