3月末で退任する岩手県教育委員会の佐藤博教育長が30日、最後の定例会見を行いました。

 30日の定例会見で佐藤博教育長は2018年に県立不来方高校のバレーボール部の男子生徒が自殺した問題で一連の懲戒処分が元顧問の男性教諭のほか当時の県教育委員会事務局などあわせて8人に上ったことについて、「多くの職員を処分をせざるを得なかった。県教育委員会の教育行政を預かる代表者の立場として大変申し訳なく思っております」と改めて陳謝しました。
 佐藤教育長は2019年から教育長を務め、任期途中の3月末で退任します。新型コロナの対応をはじめ、県立高校再編や復興教育などにも取り組んだことを振り返りました。特に復興教育については「培った生きる力でぜひ岩手の将来、岩手の未来をかたちづくっていってほしい」と子どもたちにエールを送りました。
 後任の教育長には佐藤一男教育局長が就任します。