バレーボールの女子日本代表の宮部藍梨(23)が合宿中の眞鍋ジャパンに合流するため留学先のアメリカから8日、帰国した。

宮部は6年ぶりとなる日本代表復帰に、「まさか自分が選ばれるなんて思っていなかった」と驚いた様子を見せた。久しぶりとなった代表合宿については、「緊張しています。自分が今もっている力を出してチームに少しでも貢献できたら」と語った。

2015年のワールドグランプリでは身長181cmと、スパイク最高到達点309cmの身体能力をかわれ唯一、高校生で代表入りした逸材。国際大会を経験し世界とのレベルの差を感じて高校卒業後に渡米した。「アメリカではチームで2番目に背が低かったので、背が高い選手相手にどう点数を獲るかをすごく考えながらプレーしてきた。高校時代は周りより背が高くて有利だった分、違う環境でプレーしたかった。プレースタイルはだいぶ変わったと思う」と話した。

今回、妹の愛芽世(20)も、女子日本代表入りをしており姉妹揃って初めて同じチームでのプレーが実現する。「妹は本当に昔から日本代表に選ばれる為に努力をしてきた。その姿を傍でずっと見てきたので素直に嬉しい」と喜んだ。

6月には久々の国際大会となるネーションズリーグが開幕、「自分の力がどこまで通用するかシンプルにすごく楽しみ」と意気込んだ。

帰国時の宮部選手

■宮部藍梨(みやべ・あいり)1998年7月29日生まれ、23歳。身長181cm。
ナイジェリア人の父と、日本人の母を持つ。高校卒業後にアメリカ・サウスアイダホ大学に入学し、2年生の時に大学部門の女子年間優秀選手に選ばれた。その後、ミネソタ大学に編入し、チームを全米ベスト8に導いた。大学院の卒業論文のテーマは「オリンピックにおける経済効果」。一切話せなかった英語も留学した5年間で流暢に話せるまで努力を重ねた。