岩手県大槌町の平野公三町長は29日、おととしから去年にかけて相次いで発覚した不祥事の責任をとり、自らの給料を3か月ゼロにすると町議会に報告しました。
これは28日の町議会全員協議会で平野町長が報告したものです。町ではおととしから去年にかけ、条例や規則の公布手続きの不備や役場庁舎など複数の公共施設での消防計画の未作成に加え、図書館の指定管理をめぐり必要な条例の改正を怠るなど、不祥事が相次ぎました。
この責任をとるとして、平野町長は月額66万6000円の給与の全額を、北田竹美副町長は53万2000円の給与の10パーセントを、それぞれ3か月間減額します。
町は現在、それぞれの問題について第三者委員会で原因の究明と再発防止策の検討を進めていて、6月に答申が出揃う見通しです。
平野町長は5月中に給与に関する条例の改正案を議会に提案し、6月分から減額を実施する方針です。