2021年、青森県十和田市の県立高校で牛の世話をする実習中に男子生徒が頭にけがをして意識不明となった事故について、青森県教育委員会が設置した事故調査委員会は28日、牛の角を取り除いていないなど学校の危機管理体制の問題点を指摘した中間報告をまとめました。

事故調査委員会の大泉常長委員長は28日、県教育委員会の和嶋延寿教育長に中間報告書を手渡しました。この事故は2021年12月、青森県立三本木農業高校の牛舎で実習をしていた当時2年生の男子生徒が体重600キロの牛の近くで頭から血を流した状態で見つかり、現在も意識不明となっています。中間報告では全国の農業高校の約6割で安全のために実施している肉用牛の角を取り除く作業が牛を移動させる際の効率を優先して行われていなかったことや、男子生徒が世話をしていた牛が威嚇行動を取る傾向にあることを生徒に伝えていなかったこと、また、安全対策のマニュアルがなく生徒への指導は実習担当者の経験に委ねられていたことなど学校側の危機管理体制の問題点を指摘しました。

※事故調査委員会 大泉常長(おおいずみつねなが)委員長
「今回でいうと農場部であり、農場部を指導する立場である管理職を中心とした組織全体であったりということで、その辺で申し上げると悪い意味で暗黙の連帯責任が組織内にあったのかなと強く感じている」

事故調査委員会は最終報告に向けて、今回指摘した問題点の検証を続けます。