米の種まきをする前に種もみをお湯で消毒する温湯(おんとう)消毒。
山形県東根市では28日、お湯の代わりに“あるもの”を使った消毒作業が行われました。
山形県内有数の温泉地、東根市。


温湯消毒に使われたのは・・・この琥珀色に輝く“お湯”。
実は源泉かけ流しの温泉なんです。
一般的に温湯消毒は、60℃のお湯に10分程つけ、種もみの育成を妨げる菌を殺菌するもの。
この温度に目を付けたのが、温泉ソムリエでもある村山市の米農家・須藤さんです。

東根温泉の源泉は61℃から63℃と温湯消毒に適しているため、須藤さんは仲間と協力し、大好きな温泉を使った温湯消毒を始めました。
温泉入浴米推進協議会・須藤孝三代表「ブランド化していって農家の収入アップにつなげられたら」
今年で4年目となるこの取り組み。
「温泉入浴米」と名付けられ、イベントなどで販売される知る人ぞ知るお米になっています。

美肌の湯とも言われる、東根温泉に入った、贅沢な米の味は?
温泉入浴米推進協議会・須藤孝三代表「大変おいしいです。気持ちもこもってますので」
「温泉入浴米」は今年、120トンの収穫を見込んでいてインターネットを中心に販売するということです。
