2月にトルコ・シリアを襲った大地震では5万人以上が亡くなり、今も懸命な復旧作業が続いています。
トルコの学校と交流を続けてきた長野市の中学校の生徒が「少しでも力になりたい」と募金を行い、きょう日本赤十字社の関係者に手渡しました。

長野市立西部中学校の生徒の代表が送った、85万円余りの寄付金。
2月にトルコ・シリアで起きた大地震の被災地を支援するため、校内外で募金をして集めたものです。

(長野市立西部中学校・藤松隆雄校長)「これは2018年にトルコの施設団が本校に来た時の写真です」

西部中では、長野オリンピックの「一校一国運動」をきっかけに、トルコ・イスタンブールのタンプナル校と、お互いに行き来するなど交流を続けてきました。

2月6日に起きた大地震では、トルコとシリアで死者が5万6千人以上、被災した人は270万人に上っています。
西部中が交流しているタンプナル校は、今回の地震で直接の被害はありませんでしたが、親戚が被災した生徒もいるということです。


(生徒は)「(大地震があったと知った時どう思った?)びっくりしたし、心配になった」「最初は普通の地震だったのかなと思ったが、ニュースを見たら相当大きな地震だったんだなと。援助が必要だなと思った」
現在西部中に通う生徒は、新型コロナの影響や中東の情勢不安により、直接交流したことはありません。

それでも、校内に飾られているこれまでの交流の写真などを常に目にするため、遠い存在ではないと感じています。
「トルコのために何かできることはないか」。

クラスごと話し合い、現地の支援者とも相談しながら「募金」と「メッセージ」を送ることに決めました。

生徒会を中心に、10日間行った募金活動。

メッセージは全校生徒から集め、幸せを呼ぶ鳥でもある「鶴」をイメージしながら、模造紙に張り付けるなどしていきました。

(生徒)「トルコのひとたちに今までの幸せな生活が戻ってきてくれるといいなという思いで…」


(生徒)「トルコの被害はとても大きくてこの募金額は被害に対してはとても少ないとおもうけど、少しでも力になれたらなと思う」
交流を続けてきたトルコの人々を思い、信州から寄せる支援。
募金は、日本赤十字社を通じて全額被災地に送られ、メッセージは今月中に国際郵便で届けるということです。
2019年の台風19号災害の後には、タンプナル校からトルコでは縁起がいいとされる手作りの靴下が贈られ、中学校がそれを被災者に手渡しています。
今回は支援金という形でしたが、今後、支援物資などを届けられたらと生徒たちは話していました。














