今から20年以上前、ハンドボールの海外リーグに挑んだ日本人のパイオニア、田場裕也(47)。日本人初となるプロハンドボールボーラーでもあり、フランスリーグで活躍をみせた選手です。しかしその後『アルコール依存症』などでハンドボール界から姿を消した男が、再び日本最高峰の舞台に挑んでいます。
47歳のハンドボーラー田場裕也とは-
小学5年生以下を対象とし開催された、ハンドボールのコラソンカップ。競技の普及のほか、琉球コラソンが日頃の感謝の気持ちを込め、子どもたちとプロ選手の交流の場を設けたいという思いで主催しました。

試合の審判員はプロ選手が務めるという贅沢な大会様式です。
琉球コラソン 田場裕也選手「膝が痛いから。小学生は結構速いんですよ!ついていくのが…」
スピーディーな試合展開に舌を巻くのが、琉球コラソンの田場裕也(47)。
琉球コラソン 田場選手「結構レベルが高くなったなぁって。僕はスペインやフランスのいろんな小学生を見てきたが、多分、沖縄の小学生は世界レベル。世界より強いと思う」

かつては日の丸を背負い、日本代表のエースとして戦った田場。海外にも挑戦し、世界屈指の強豪国・フランスでリーグ得点ランキング3位に入るなど、日本における『ハンドボール』の知名度を高めました。
琉球コラソン 田場選手「観衆の中でプレーすることに慣れてしまうと、それ以外ではなかなかプレーできなかったりするけど、本気で応援してくれるので、僕らも心強いというか、やり甲斐がある」
去年、選手兼コーチとして13年ぶりにコラソンに復帰。輝かしい成績と経歴を携え、再び沖縄で戦うと決意しました。
琉球コラソン 田場選手「まさかまたハンドボールに帰ってこられるとは思わなかった」

コラソンの公式HPの選手紹介にも「またハンドボールをさせてくれて、ありがとう」の一言が。そこには、かつてどん底を味わった田場の壮絶な経験がありました。