岩手県大槌町は東日本大震災の津波で流失した「思い出の品」について、保管し続けることが困難だとして処分することを決め、28日処分を委託した事業者に品物を引き渡しました。
28日は思い出の品を保管していた町内の閉校した小学校で引き渡し式が行われました。
処分されるのは卒業アルバムやトロフィー、掛け軸などおよそ300点です。
(大槌町 平野公三町長)
「形のあるものは無くなっても、思い出は心の中にしっかりと生き続けているのではないかと感じております」
大槌町はこれまでに写真5544枚、物品748点を返還しましたが、物品については2016年度以降返還が無い状態が続いていました。
式では平野町長からランドセルや記念の盾など5点が入った箱が処分を委託する大槌町シルバー人材センターの山崎衛理事長に手渡されました。
町は今後デジタルデータで保管するおよそ5万枚の写真の返還事業を続けていくことにしています。