日本銀行盛岡事務所は、2月の岩手県の金融経済概況を発表し、「一部に弱さがあるものの、緩やかに持ち直している」と前の月の判断を据え置きました。
日銀盛岡事務所によりますと、個人消費は新型コロナの影響が和らぎ、飲食や宿泊を中心に持ち直しの動きが進んでいます。
生産の動向は半導体などの電子部品・デバイスなどが上向いた一方、アメリカ国内での利上げの影響などにより生産用機械の設備投資が低下し、持ち直しの動きが足踏みしていることから、県内全体の経済は「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」と前月の判断を据え置きました。
日銀盛岡事務所は今後について、「春闘の状況や物価高による個人消費への影響を注視することが必要」と分析しています。