2022年、静岡県焼津市にオープンした「さいとう農園カフェtete(テテ)」。営業日は木・金・土の週3日に加えて「たまに気まぐれ・・・」だそうです。お店のすぐ近くの農園で代表の齊藤早苗さんがつくる野菜や果物がおいしいと評判です。
<さいとう農園カフェtete 齊藤早苗代表>
「無農薬で作ったお米やお野菜を使った心と体に優しいお料理が食べられます」
人気のランチメニューが、無農薬で育てた野菜をふんだんに使ったヴィーガンプレート。動物性の食品を使わないのがヴィーガン料理。プレートには、10種のおかずが彩り豊かに盛られます。トマトのコンポートに、玉ねぎ麹を使ったきのこのスープ。メインは大豆ミートの油淋鶏(ゆーりんちー)です。
<さいとう農園カフェtete 調理担当中村夏代さん>
「タレに「ニラ醤油麹」を使っています。麹はさいとう農園でとれたお米で作った麹で、ミカンの果肉も入っているので爽やかな感じで食べられます」
そして、「嘘つきたまごサラダ」というサラダも。
<客>
「卵じゃないってこと?卵だよね?卵じゃないんだ。嘘つきたまごって書いてある。そういえばビーガン料理だもんね」「そうか卵も使わないのか」
いった豆腐にターメリックを加えて黄色く色付け。豆乳で味付けしたジャガイモとあえれば、見た目はすっかりたまごサラダです。
<客>
「家ではこんなに野菜も出せないですし、デトックスされるような、普段の毒素が抜けるような感じがして年齢的にはありがたいです」
「わりとシンプルな味付けかと思ったが、うまみがすごいあって味がしっかりしています」
代表の齊藤さんが農園を始めたのは5年前。畑を持っていた義理の父親が亡くなり、「耕作放棄地にしてはいけない」と考えたのがきっかけでした。
<さいとう農園カフェtete 齊藤早苗代表>
「お父さんがくれたこの宝の山を私が受け継ぐのなら体に優しいものを育てたいっていう思いがあって、自然農業で育てたい。買って済ますのではなく、手間だけどきちっと作ってもらったものを食べてほしい。将来病気にならないために。積み重ねだと思っているんですよ」
「カラダに優しいごはんを食べてほしい」。そう願う斉藤さん。2014年に乳がんを経験。半年間、病気と闘いました。
<さいとう農園カフェtete 齊藤早苗代表>
「今まで私も普通の人と同じように、気を遣わずにご飯を食べていたが、一番大事なことはカラダにいいもの。食べたものがカラダをつくると気づいた」
この思いを胸にヴィーガン料理にこだわります。
<さいとう農園カフェtete 齊藤早苗代表>
「ここに来て手作りのご飯を食べてもらうことによって、少しでもお母さんたちがカラダに入れるものって大事だなと気付いて、お家に帰って、子どものご飯を少しでも考えてもらえたらうれしい」
「カラダに優しいごはん」への思いは料理にとどまらず、子どもたちに向けた農業体験を定期的に開いています。
<さいとう農園カフェtete 齊藤早苗代表>
「子どもたちには自然の味を感じてほしい。笑顔いっぱいで帰ってきます。超幸せ」
食べてくれる人の健康を考えた、カラダが喜ぶ優しいごはん。ひと皿に齊藤さんの願いが込められています。
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