3月27日に自民党がまとめた政府への提言の目玉は、公立小中学校の給食費の「給食費の無償化」。取材したシングルマザーは期待を寄せますが、全国一律での実施には課題もあります。

政府の少子化対策 目玉は“給食費無償化”

相模原市のマンションで夕方、月に2回開かれる「TSUMUGU 子ども食堂」(子ども100円、大人300円)。訪れるのは共働き世帯やひとり親家庭などです。ここで配られる弁当を楽しみにしている親子も。

ーー利用は初めてですか?
訪れた親子「いや、リピートしています」

居場所アソシエーション TSUMUGU代表
「(弁当は)だいたい親子15組、お子さんと大人の分と1食ずつで合計30食です」

子育て世帯を支援する団体は今、政府の動きに注目しています。今週、政府がまとめる少子化対策のたたき台に反映させるため、自民党は提言をとりまとめました。

児童手当の拡充などと並ぶ目玉の一つが、全国の公立小中学校の給食費の無償化です。

自民党 茂木敏充 幹事長
「全ての子どもが主体となる『こどもまんなか』を基本に運営されるような子育て支援策、これを全国に広げていければ」

当事者の声は…「給食費は結構大きい」

この春から小学校に入学する息子と高校1年生になる娘を育てる、40代のシングルマザーを取材しました。

ーー習い事とか何かやりたいことはあるかな?
子ども「勉強」
ーーどんな勉強?
子ども「英語」

2人の子どもを育てる母親(40代)
「やらせてあげたい気持ちはすごくあるんですけど、なかなか難しかったりしますね」

現在、仕事を休んでいるという女性。 給食費が無償化になれば助かると話します。

2人の子どもを育てる母親(40代)
「給食費は結構大きいので、それがないってなると子どもに充てられるお金は大きくなるのかなとは思う」

無償化について支援団体は…

居場所アソシエーション TSUMUGU代表
「無償化にすることで、どんな家庭環境のお子さんも学校に行けば、ご飯が食べられるという食の安全・確保ができるので、給食ってすごく大きな役割なっていくんじゃないかなと」