春の高校ラグビー日本一を決める第24回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会。3月26日に2回戦が行われ、ベスト8が決定しました。

 この大会、連覇を狙う兵庫の報徳学園は、茨城の茗渓学園と対戦。ともに高いスキルと素早いパス回しが持ち味の両チーム。しかし、雨の上に、足下がぬかるむ難しいコンデション。なかなかお互いの強みを発揮できません。
 ようやく試合が動いたのは前半20分。報徳のスタンドオフ菊川迪選手が中央のPGを慎重にきめて、3点のリードを奪います。しかし、茗渓も27分、ディフェンスラインの裏へのキックに素早く反応したウイングの川崎仁聖選手がトライ。ゴールも決めて7対3と逆転。後半18分にもPGを加えて10対3と7点のリードを奪います。
 それでも王者はあきらめません。執拗な連続攻撃で徐々に前進すると、試合終了間際の後半29分、FW陣が一塊となって中央にトライ。トライ後のゴールを菊川選手が決めて10対10。土壇場で同点に持ち込んだ報徳学園が、抽選の結果、準々決勝進出を果たしました。