「瀬戸内海のごみ問題を考えよう」と、岡山と愛媛の中学生がゴミが生まれる現場を訪れ、その削減に向けて続けている交流があります。今年度の活動の振り返り報告会がRSK山陽放送で開かれました。

この振り返り報告会は、日本財団と瀬戸内4県が共同で取り組む、包括的海洋ごみ対策事業「瀬戸内オーシャンズX」が開いたものです。
岡山の中学生らは、昨年10月に愛媛県宇和島市を訪問し、養殖が盛んな宇和島では「養殖で使う大型フロート(浮き)の流出がごみ問題となっている」ことを知りました。
会では、宇和島を訪れた岡山の2つの中学校の生徒が集まり、オンラインで交流した宇和島市の中学生らと、活動の振り返りと地域による違いなど気づきを共有しました。

(参加した中学生)「発泡スチロールを使って漁業を行うこともすごく驚きだったんですけど、実際に行って見てからフロートの量がすごく多かったので、周りの人にも『拾って行こうよ』と伝えられたらいいなと感じる機会になりました」

また、地元での「用水路大作戦」と題した、清掃活動などの発表もしました。
(参加した中学生)「操南地区の用水路は、海に流れる一歩手前の場所です。持続可能な社会の実現のために、私たちが流れてくるごみを食い止めようと考えました」
そして大人へは「海ごみの清掃活動を堅苦しくないイメージにして、行動の輪を広げてほしい」などと訴えました。
(参加した中学生)「学校の人たちを動かすきっかけを作って、学校全体の行動に移していく。学校の外に出たら、大人の人たちがきっかけを作って『行動の輪』を広げていってほしい」

瀬戸内オーシャンズXでは、来年度も中四国4県の中学生ら、若い人たちの交流を増やしていきたいとしています。